DANA CLOUD(R)の特長は、観測におけるコストを低く抑えつつ、長期間、広い範囲の変位計測を高精度で行うことができる点です。そのため、センサーの数が多く必要な場合のレンタルにも適しています。
L1帯のGNSS電波を受信して3次元の計測をミリメートルレベルで行うことができ、計測データは速度やベクトルなどさまざま方法で表示することができます。
※精度はGNSS衛星の受信状況に依拠します。
GNSSスタティック測位を用いているため、夜間や荒天の場合でも精度を保ったまま計測を続けることができます。
導入時の設置が簡単なうえに、センサー部分のメンテナンスがいらないため、手軽に長期観測をすることができます。
DANA CLOUD(R)をレンタルされた際は、計測範囲外に取り付けたGNSS変位計測センサーを基準点として、計測範囲内に1~20基のGNSS変位計測センサーを置き、これらの中のどこか最低1か所で回線集約機能を持ったセンサー(回線集約器)を使用して観測します。
センサーの電源はソーラーパネルのみですが、回線集約器についてはソーラー電源とAC100V電源を選択できますので、お問い合わせいただく際に電源についてお知らせください。
DANA CLOUD(R)が機能する基準点から計測点までの距離は最大で10kmですが、2点間に遮るものがあったり距離が離れすぎたりしている場合でも、中継器を使用することでデータを取得することができます。
DANA CLOUD(R)は、下記のような用途でレンタルしていただくのがおすすめです。
DANA CLOUD(R)はさまざま現場において、施工時から保守まで広範な用途でお使いいただけますので、ぜひ一度ご相談ください。
GNSS変位計測センサー部 | 回線集約器 | 中継器 | ||
型式 | MG-87M01 / MG-100M1 | MG-87M02 / MG-100M2 | MG-87M03 / MG-100M3 | |
受信周波数 | GNSS L1帯(1575.42MHz)、CAコードおよび搬送波 | |||
通信方式 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n):ステーション機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n):ステーション機能、アクセスポイント機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n):ステーション機能、アクセスポイント機能、中継機能 | |
有線LAN | - | 1ポート | 2ポート | |
無線LAN通信距離 | 700m ※1 / (2,000m長距離伝送オプション) | |||
電源 | DC12V | DC12V(AC100V:オプション) | DC12V(AC100V:オプション) | |
消費電力(TYP) | 0.34W | 1.76W | 3.53W | |
使用温湿度範囲 | -20~60℃、95%RH @40℃ | |||
防水防塵 | IPX5 | |||
寸法・質量 | 本体 | φ195×372(mm) 約1.2kg |
φ195×372(mm) 約1.4kg |
φ195×372(mm) 約1.5kg |
電源装置 (バッテリ含む) |
200×200×160(mm) 約4.9kg |
560×380×180(mm) 約28.4kg |
||
ソーラーパネル | 490×350×18(mm) 約2kg |
1,005×670×30(mm) 約8kg |
※1 現場の状況により700m以下になる場合もございます。